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異文化コミュニケーションを学ぶ外国語学部の学生が、名古屋市のボランティア日本語教室で、異文化防災ワークショップを実施しました

外国語学部で開講されている「研究各論(異文化コミュニケーション)」を履修した学生4名が、2021年3月11日(木曜日)に、名古屋市中区のボランティア日本語教室「いろは日本語の会」で、防災をテーマにしたワークショップを実施しました。ワークショップには、いろは日本語の会で日本語を勉強している外国人7名(インドネシア2名、フィリピン2名、中国3名)と日本人ボランティア7名が参加しました。

ワークショップを設計?実施したのは、ヨーロッパ学科ドイツ語圏専攻3年のチーム?アンペルマン(岩政由佳さん、地口優香さん、中村彩花さん、成田あずみさん)です。ワークショップのテーマは、「自分専用の防災シートを作ろう!」で、被災した際に、日本語でのコミュニケーションを円滑にすることを目指したイラストを用いたツールを作成しました。
※「アンペルマン」信号機に描かれている人の形のマークを表すドイツ語

ワークショップでは、まず、スマートフォンなどの端末を使って、自宅から最寄りの避難所の場所を確認し、緊急連絡先など必要などの情報をプリントにまとめる活動をしました。そのあと、日本人のボランティアスタッフの方も交えて、参加者自身が災害時に直面する困難について話しあいながら、日頃どのような準備をしておけばよいかについて話し合い、外国人参加者が必要な情報を取捨選択してオリジナルのコミュニケーションカードをつくりました。
最後に、学生が、災害時に知っておきたいピクトグラムを紹介しました。「避難所」のピクトグラムを見て、「非常口」との違いや、飲み水をもらえる場所や充電できる場所のマークついても確認しました。

参加した外国人の中には、故郷で大きな地震を経験した人もいて、その経験を話したり、災害について学べる近隣の施設についての情報をやりとりしたりなど、防災について考える時間となりました。
作成したオリジナルカードは、画像データにして、スマートフォンに保存するほか、携帯できるカードを作成し後日、日本語教室「いろは日本語の会」にお届けする予定です。

2020年度後期の異文化コミュニケーションの授業では、防災ワークショップの設計というプロジェクトを通して、履修学生は地域に住む外国人とのコミュニケーションを図る方法のひとつとして、やさしい日本語の使い方なども勉強して準備を進めてきました。ワークショップに取り組んだ学生の感想を紹介します。

「いざ学習者の方に助けを求められた時にやさしい日本語をうまく使えなかったりして、ボランティアの方々に説明していただくこともあったので、自分の力不足を感じました。そして、ボランティアの方の説明を聞いていて、私たちはやさしい日本語や文法を意識しすぎているな、というのも感じました。簡単に伝えたい気持ちはあるのですが、どうしても文章にして伝えようとしてしまっていたので、ボランティアの方たちのやさしい日本語の単語と英単語を上手く合わせた説明はとても勉強になりました。(地口優香さん)」

貴重な学びの経験をくださった「いろは日本語の会」の学習者の皆様、ボランティアの皆様にお礼を申し上げます。

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