コラム

長久手キャンパス次世代ロボット研究所を開設

平成23年度が始まって間もなく、各学部が抱える課題?問題の調査があった際、情報科学部としては実験?実習スペースが十分でないことを法人上層部に報告した。第一期中期計画の最終年度の平成24年、第二期中期計画を策定するにあたり、第二期中期計画(平成25年度~平成30年度)における柱の一つとして承認され、研究所の設立という形で県への予算要求が進められた。残念ながら平成25年度予算としては認められなかったが、第二期中期計画が発足した平成25年度半ば、目的積立金を充当することで建設を承認する旨が県から伝えられた。

平成26年度に設計費が予算化され、設計を開始した。フロアプランを施設整備課と情報科学部の間でまとめ、入札を経て設計請負者が「株式会社丹羽英二建築事務所」に決定した。打合せを繰り返し、平成27年3月に「愛知県立大bodog官网久手キャンパス モビリティ?ロボット研究所棟(仮称)建設工事」として報告書(設計図)がまとめられた。

平成27年5月13日の平成27年度第2回情報科学部教授会?情報科学研究科会議において新研究所の名称を「次世代ロボット研究所」とすること、および、設立の主旨等が審議され承認された。そして、同年5月28日の平成27年度第3回教育研究審議会で第4議題として審議され承認された。同年6月5日の愛知県公立大学法人経営審議会役員会において説明し、承認を受けた。

平成27年6月、入札の結果、「株式会社前田工務店」が工事?施工会社に決定した。6月22日に次世代ロボット研究所の起工式を行い、工事が開始された。設計者、施工者、大学関係者との間で詳細を詰めながら建設を進めた(第1回定例打合せ:平成27年6月9日~第19回定例打合せ:平成28年2月16日)。

基礎工事から完成までの建設工事の様子を以下に示す。

平成28年(2016年)3月、次世代ロボット研究所は竣工し、(1)広面積?高天井の実証実験スペース(縦16m×横28m×高さ8.5m)、(2)光の三原色を調整し、様々な色を創出できる照明環境、(3)空間内の物体を3次元的に計測可能な設備、をもつ国内でも類を見ない研究施設として研究を開始した。次世代ロボット研究所の開設にあたり、新聞各紙、ウェブなどに取材記事が掲載された。

次世代ロボット研究所の開設以来、共同研究、受託研究等を企業、研究機関等との間で進めるとともに、あいちロボット産業クラスター推進協議会など、愛知県と連携して各種の事業を推進している。

執筆

  • 執筆者
    情報科学部教授
    村上 和人
  • 投稿日
    2023年09月19日

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