愛知県立大学

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外国語学部School of Foreign Studies

異なる言語と文化がわかること。それは、予測困難な時代を共に生きる力。

みなさんは、モダンやポストモダンという言葉を聞いたことがあるでしょうか。モダンの時代(近代)には、封建制が解体され、資本主義と民主主義を基本原理とする市民社会が築かれました。その後、資本主義と社会主義の二大陣営が対峙する時代を経て、規制なき資本主義のもとでグローバル化が進みます。思想?文化の面では、ポストモダン(脱近代)に入ったといわれました。では、私たちが生きる今の時代をどう表現すればよいのでしょうか。

止まらない地球温暖化、原発事故による放射能汚染、新型ウイルスのパンデミック、戦争が招く国際政治経済の不安定化、等々。それらの問題が行き着く結果について確かなことがわからないまま、私たちは、多様な発想と主張が共存する人間社会の未来を信じて、力を合わせなければなりません。地域社会と地球社会の状況変化を正しく読み取り、予測困難な時代を共に生き抜く。そのために欠かせないのは、異なる言語と文化を深く理解できる人の発想と働きです。

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学部長あいさつ

外国語学部は、国立2大学、公立3大学、そして数十に及ぶ私立大学に置かれている(2023年3月現在)、日本では歴史ある学部の一つです。外国語学部の存立基盤は、多様な外国語を対象とする専門的な教育研究にあります。高度な外国語運用能力を有する職業人や教養人を送り出すことは、以前から変わらぬ外国語学部の基本的な教育目標です。また、各言語圏の文化?社会に対する深い理解を得るために、多くの学問分野に跨るリベラルアーツ的な接近法を採用することも、外国語学部の大きな特徴といえるでしょう。

世界の文化?社会の多様性を知り、異なる価値観の間を繋ぐには、英語はもちろんのこと、他の外国語を話せることが大きな意味をもちます。言語は、コミュニケーションの道具であると同時に、コミュニケーションの中身や背景を表すものでもあるからです。みなさんなら、何語を選びますか。

2023年度にスタートする外国語学部の新教育プログラムでは、ポルトガル語の専攻言語化により、学修の縦軸にあたる外国語教育の充実をはかることになりました。また同時に、横軸をなす学問的なアプローチの面では、学生による自由な専門性形成を支援する学部共通専門科目の仕組みを導入します。そして、公立大学では最も多くの専攻言語を有する本学外国語学部の強みをいかし、3~4年次の専門コースとして、複数の言語?言語圏の間に生起する課題について学ぶ多言語社会課程を設置します。

言語を切り口として、自由に自分の関心分野を深められることは、外国語学部の大きな特徴です。専門分野の細分化が顕著な現代にあって、自分の成長プロセスに重ねて学びを選択できる場所は、けっして多くありません。世界の主要言語の多くが修得でき、人文?社会科学の幅広い知見に学びながら、自分の専門性を築くことができる。愛知県立大学外国語学部は、そうした自由な人づくりと啓発の場であろうと努力しています。

外国語学部長
竹中 克行

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